宮島といえば「厳島神社」。海と山に抱かれた不思議な静けさは、子ども連れの私でも深呼吸したくなるほど。潮が満ちれば社殿は海に浮かび、引けば大鳥居の足元まで歩ける——同じ一日でもまったく違う顔を見せます。長女が「ママ、お宮さんが海に浮いてる!」って大興奮した時の表情は忘れられません。混み合う時間を避けつつ、ライトアップや潮位を味方にすれば、家族でもゆっくり堪能できます。
世界遺産「宮島 厳島神社」の魅力

「厳島神社」は海上に社殿が張り出す独特の配置で、背景の弥山原始林と一体の景観が評価され世界遺産に登録されています。社殿は潮の満ち引きと共に景色が移ろう場所に建ち、回廊の床板には海水圧を逃す隙間が設けられ、釘を極力用いない伝統工法が息づいています。
かつては昇殿の際に履物を脱いだ歴史もあり、今目にする養生板は参拝者が土足で歩けるよう後世に整えられたもの。主祭神の宗像三女神は「あらゆる道」を司る守護神で、交通安全・航海安全に加え芸能や財福を司る市杵島姫命(弁財天)への信仰も厚いです。
日没後は大鳥居や社殿、五重塔などがライトアップされます(目安:日没30分後〜23時頃)。拝観は終了していますが、海面に映る朱はため息が出る美しさ。遊覧船から眺める夜景も家族で楽しめます。
満潮と干潮の両方を狙うなら、旅行前に宮島観光協会の潮汐表で予定日を検索し、潮位250cm以上の時間帯に「海に浮かぶ社殿」を、100cm以下の時間帯に「鳥居まで歩く体験」を組み合わせるのがコツです。地元の人に教えてもらったんですが、干潮時刻は宮島観光協会のサイトが正確なんですよ(漁師さん情報)。厳島神社の満潮時刻は公式Twitterでリアルタイム配信もされているので、スマホでチェックしながら計画を立てると便利です。
広島県廿日市の宮島に位置する「厳島神社」は、「日本三景」のひとつに選ばれており日本を代表する神社の一つです。「厳島神社」は前方に広がる海と後方の原始林と共に世界遺産に登録されています。
宮島の世界遺産について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
「厳島神社」自体も鳥居も海上に建てられており、満潮になると海の中に浮かんでいるように見える幻想的な姿も見どころの神社です。
平安時代の貴族の住宅様式である「寝殿造り」で建てられているという特徴を持っています。1400年以上の長い歴史を持つ「厳島神社」は境内にあるほとんどの建造物が国宝か重要文化財に指定されています。現在の厳島神社の原型となる社殿群が造営されたのは、平安時代後期で、時の権力者である平清盛の命により建てられました。
日没後にライトアップされた「厳島神社」の美しい姿は必見です。次女は夜のライトアップを見て「お星さまが水に映ってる!」って詩人みたいなこと言うんです。
「厳島神社」に祀られている主祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) 田心姫命(たごりひめのみこと) 湍津姫命(たぎつひめのみこと)からなる宗像三女神(むなかたさんじょしん)と呼ばれる3柱です。
交通安全、金運、海上運航、商売繁盛、必勝祈願など多彩なご利益を授かれます。
「厳島神社」の昇殿料と拝観時間
昇殿料
・大人 ¥300
・高校生 ¥200
・小・中学生 ¥100
※現金のみです。クレジットカードや電子マネーは利用できないので注意が必要です。入島税100円は2023年10月から開始になったので、合わせて準備しておいてくださいね。
開門・閉門時間
・1月1日:0時00分〜18時30分
・1月2日〜1月3日:6時30分〜18時30分
・1月4日〜2月末日:6時30分〜17時30分
・3月1日〜10月14日:6時30分〜18時00分
・10月15日〜11月30日:6時30分〜17時30分
・12月1日〜12月31日:6時30分〜17時00分
歩きやすい靴で行きましょう
朝一番(フェリー始発到着直後)は人が少なく、満潮の静けさを独り占めできます。境内は回廊の隙間や微妙な段差があるため、ハイヒールは避けスニーカー推奨。ベビーカーは回廊で持ち上げが必要な場面があり、抱っこ紐があるとスムーズです。干潮で砂地を歩く場合は、泥跳ねに備えて替え靴やウェットティッシュがあると子どもも快適でした。
厳島神社の回廊は隙間の空いた構造になっているため、ハイヒールなどのお履物では危険なので歩きやすい靴で行くようにしてください。厳島神社以外にも宮島散策する際はかなり歩くことになるので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くようにしましょう!ちなみに平日の14時〜16時が一番空いてる時間帯なので、混雑を避けたい方にはおすすめです。
厳島神社から表参道商店街も徒歩すぐ。食べ歩きが楽しめるので、参拝後はぜひ立ち寄ってみてください。
大鳥居

高さ約16.6m・重さ約60tの大鳥居は、主材に耐水性の高い楠を用い、釘に頼らず自重と千本杭の基礎で安定させる伝統構造。現在の鳥居は代替わりを重ねた八代目で、海に立つ姿は干満差の大きい宮島ならではの知恵の結晶です。干潮時は足元の貝殻や海藻で滑りやすいので、子どもは手をつないでゆっくり進むのが安心。満潮時は回廊や海沿いから望遠レンズで狙うと、波紋と朱のコントラストが映えます。
朱塗りの大鳥居は、「厳島神社」を象徴する建造物で海中に立つ景観はとても有名です。大鳥居の高さは約16.6メートル、重さ60トンで朱柱は耐水性に優れた木材(楠)を使用しています。構造は地中に埋め込まれていると思いきや、基礎に打ち込まれている千本杭と呼ばれる杭で支えられており、自重のみで立っています。
干潮時には歩いて大鳥居まで行けて、貴重な体験ができます。満潮時には海の中に大鳥居が美しく浮かび立つように見え、とても神秘的。うちの家族は干潮の時間に合わせて大鳥居まで歩いたのですが、長女が「大鳥居さんにタッチできた!」って大喜びでした。
海上から大鳥居を望むなら、JRフェリーの大鳥居便がおすすめ!船からの景色も格別です。
干潮時に現れる「鏡池」

「鏡池」は干潮のときにだけ姿を現す小さな泉で、秋の名月が映る「鏡池秋月」は古くから和歌に詠まれてきました。池は境内の砂浜に3か所あり、潮位が100cm前後まで下がると現れやすく、夕方は西日で水面が金色にきらめきます。小さな子どもは石跳びをしたくなりますが、濡れると冷えるのでタオルと着替えがあると安心。帰りに授与所で学業や交通安全のお守りを選べば、体験の思い出が形として残ります。
干潮時になると厳島神社の砂浜に現れる「鏡池」を拝めます。この池は3か所存在し、干潮時にだけその姿を表します。池の水は澄んでおり、中でも秋の満月の頃に月が池に映る「鏡池秋月」が美しいと和歌や俳句に詠まれています。
美しい景色が広がるフォトスポット満載!

昼間は朱と海の青が爽やか、夕暮れは逆光でシルエットがドラマチック、夜はライトアップの反射が主役に。レンズ交換が難しい子連れ旅では、スマホ+クリップ広角で十分に楽しめます。混雑時は社殿脇の長橋や高舞台前が一瞬空くことが多く、待つより「回遊して空きを拾う」のが地元的コツ。鹿に食べられないよう紙のチケットやマップはバッグにしまいましょう。

「厳島神社」の回廊は全長約275メートルにもなります。美しい朱塗りの回廊が海上を伸びており、訪れる人々を惹きつけます。この回廊も国宝に指定されており、海と調和した絶景を楽しめます。「厳島神社」の空気を吸い、歩いているだけでご利益がありそうな神秘的な空間でした。
厳島神社のお守りを購入してきました!

授与所には大鳥居モチーフの交通安全守や、神紋「三つ盛り二重亀甲に剣花菱」が入った厄除・開運守、鹿の愛らしい意匠など、宮島らしさ満点の授与品がずらり。宗像三女神は女性や子どもを見守る存在としても信仰され、安産・子育ての祈願に訪れる方も多いです。個人的には、通学路で自転車に乗るわが子に交通安全守を。ランドセルに付けても重くないサイズ感で、毎朝ふっと背中を押してくれるお守りです。
「厳島神社」には境内の中央あたりでお守りが購入できる授与所があります。お守りの種類はとても豊富でした。交通安全、開運、厄除け、安産祈願、学業護守などご利益がありそうな可愛らしいお守りをたくさん取り揃えています。クラシカルなデザインの厳島神社のお守りはお土産にしても喜ばれるのではないでしょうか。
学業成就のお守り
修学旅行の定番だけでなく、受験生の親目線でも心強い一品。色展開が多いので兄弟で色違いにしても喧嘩になりません。料金は300円と手に取りやすく、合格祈願の絵馬と合わせて奉納すると気持ちの切り替えにも。
修学旅行生に人気(?)の学問向上の御祈願がされた学業成就のお守りは300円です。カラーバリエーションが紫、水色、白、黄色、赤と5種類もありました。※画像は左赤のお守り
安産守り
女神を祀る神社ならではのやさしい祈りが込められたお守り。妊娠期の宮島散策は無理なく、ベンチ休憩をはさみながら。冷え込みやすい海風対策に大判ストールが一枚あると安心です。
厳島神社の「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」は女神であることから女性を守るご利益を持っている神様でもあります。安産のお守りもその1つです。※画像は右の白いお守り
最後に
「厳島神社」を訪れる際は潮の満ち引きや時間帯、季節に合わせて様々な変化を見せる風景を楽しめる点も大きな魅力の一つです。海に浮かぶ大鳥居と朱塗りの美しい回廊、ここでしか見られない景色です。
参拝後は弥山へ登るのもおすすめ!ロープウエーで楽々アクセスできて、1200年燃え続ける霊火は子どもたちにも大人気です。
雨の日でも安心の宮島水族館もお忘れなく。宮島水族館のベビーカーは無料レンタルがあるので、事前に知っておくと便利ですよ。
実は厳島神社より歴史が古い大聖院も必見。パワースポットとして地元民にも人気で、春の火渡り式は圧巻です。
豊臣秀吉ゆかりの千畳閣も徒歩圏内。子どもも走り回れる穴場スポットで、五重塔とセットで楽しめます。
宮島名物の穴子飯も忘れずに!子連れOKの名店をまとめた記事もぜひご覧ください。
是非宮島観光の際は世界遺産「厳島神社」の魅力を余すことなく堪能してください。暑い時期や疲れた時は、紅葉谷公園の無料休憩所は知る人ぞ知る穴場でエアコン完備なのでおすすめです。また、おむつ替えシートは各公衆トイレにほぼ完備されているので、子連れでも安心して観光できますよ。
情報は変更になる場合があります。おでかけの際は公式サイトなどで最新の情報をご確認のうえ、おでかけください。
Q&A
Q. 大鳥居まで歩いて行ける条件は?
A. 目安は潮位100cm以下です。旅行前に宮島観光協会の潮汐表で日付を検索し、干潮の時間帯をチェックしましょう。小さな子は長靴か濡れてもよい靴がおすすめ。
Q. 海に浮かぶ社殿を見たいなら?
A. 潮位250cm以上が狙い目です。回廊からの眺めに加え、夕暮れ〜夜のライトアップ時間帯は水鏡が生まれていっそう幻想的に見えます。
Q. 夜のライトアップは拝観できますか?
A. ライトアップ(おおむね日没30分後〜23時)は鑑賞のみで、拝観は終了しています。海沿い遊歩道や遊覧船から静かに眺めるのがベストです。
Q. おみくじの「平(たいら)」って何?
A. 「可もなく不可もなく、物事が穏やかに整う」という意味で、吉と凶の間に位置づけられます。厳島神社はこの「平」がある数少ない神社の一つ。凶を引いたら利き手と反対の手で結ぶ作法も伝わります。
Q. 子連れでの回り方のコツは?
A. 朝一番に社殿と回廊、干潮が合えば大鳥居を近くで。その後は商店街で休憩し、夕方の満潮〜夜にライトアップ鑑賞へ。抱っこ紐とウェットティッシュは必携です。
Q. ご利益は何が有名?
A. 主祭神の宗像三女神は「あらゆる道」の守護で、交通安全・航海安全がよく知られます。市杵島姫命は弁財天として財宝・美・芸能にも通じ、開運・学業成就の祈願にも人気です。
Q. 周辺で立ち寄るなら?
A. すぐ隣の大願寺(厳島弁財天)や、弥山の原始林ハイキングが定番。名物はもみじ饅頭、牡蠣、穴子飯。商店街の揚げもみじは子どもも喜ぶおやつです。
まとめ
潮位100cm以下の「歩いて鳥居へ」と、250cm以上の「海に浮かぶ社殿」。この二つを同日に叶える計画が、宮島の醍醐味を最大化する鍵です。朝は静かな回廊、昼は鏡池、夕夜はライトアップ——家族のペースで回れば、厳島神社は何度でも新しい驚きをくれます。拝観料は大人300円ほか、現金のみ。混雑を避けつつ、足元は歩きやすい靴で。ご利益と絶景、そして子どもたちの「また来たい!」がそろう一日になりますように。











