弥山の麓にある真言宗御室派の大本山「大聖院」
「大聖院」は、宮島桟橋から徒歩約30分の高台の奥まった場所にあります。広島県廿日市市宮島町にある真言宗御室派の大本山の寺院です。宮島で最古の歴史を持つ寺院となっており、厳島神社の別当寺として祭祀を司り、社僧を統括してきた寺院です。また、三鬼大権現を本尊としています。
創建はなんと806年。真言宗御室派の大本山であり、弘法大師・空海によって開かれました。大聖院は皇室とのご縁も深く、鳥羽天皇の時代には勅願道場として祈りを捧げる場となったり、明治天皇が滞在されたこともあります。さらに、豊臣秀吉が茶会を開いた場所としても知られているんですよ。
かつては、十二坊の末寺をまとめる立場にあり、嚴島神社の祭祀も司っていました。弥山のふもとに広がる境内では、「霊火堂」や「三鬼堂」など、多くのお堂を今も守り続けています。静かで厳かな空気に包まれたこの場所。特に、豊臣秀吉が再建した「祈不動堂」と、そこに祀られている「波切不動明王」には、思わず心を打たれることでしょう。
大聖院の由来

大聖院は、真言宗御室派の大本山として、鳥羽天皇の勅願道場でもありました。明治天皇が宮島を訪れた際には、行在所(仮の御所)としても使われたそうです。
かつては十二坊の末寺を抱え、嚴島神社の別当寺としての役割を果たしていました。また、京都の仁和寺とのつながりも深く、第十二世から第十五世の門跡が法務を担当し、第二十世任助法親王はこの厳島大聖院に滞在したそうです。
今でも、玉取延年祭や鎮火祭などの行事を通して、神仏習合の文化がしっかりと受け継がれています。その由来を知れば知るほど、大聖院の奥深さを実感できるでしょう。
霊験あらたかな大聖院

大聖院には、弘法大師をはじめ、三鬼大権現、波切不動明王、十一面観世音菩薩、七福神など、たくさんの尊い仏様が祀られています。なかでも、厄除け・開運のご利益が高く、日本三大厄除け開運大師のひとつにも数えられているんです。
また、四国八十八カ所と中国三十三観音霊場のお砂踏みができる「御砂踏み道場」もあります。ここでは「戒壇めぐり」と呼ばれる暗闇の修行体験ができ、生まれ変わったような気持ちになるといわれています。暗い道を進みながら、心と体を清めるような感覚を、ぜひ味わってみてください。
大師修法の1200年燃えゆる霊火

弥山の山頂付近には、大聖院が管理するたくさんのお堂が点在しています。中でも注目なのが、806年から燃え続けている「消えずの火」。この火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の元火にもなっている特別な火です。また、大茶釜に湧く霊水は万病に効くともいわれています。1200年もの間絶えることなく燃え続ける火を前にすると、時代を超えた神秘を肌で感じることができますよ。
大聖院の山門の様子

桜が咲いており、美しい自然に囲まれています。特にこのシーズンは道中も、境内も自然でいっぱいです。
少しきつい階段が続きますが、観音堂までもうひと頑張りです。階段の手すりの上に設置されているマニ車を手で回すと、徳が積めると言われています。
4月8日はお釈迦さまのお誕生日!

毎年4月8日はお釈迦さまの誕生日を祝う「花まつり」が全国の寺院で行われています。「大聖院」ではこちらのゾウの上にあるお釈迦様に備え付けの甘茶をかけてお祝いします。時間は大聖院前で11:00から開始となっており、希望者はどなたでも参加することができます。ちょうど桜も咲く時期で、お釈迦さまのお誕生日をお祝いできるお祭りに参加すると幸せな気持ちになれますね。

「大聖院」では4月の行事は2つあり、4月8日の「花まつり」のほかに、4月15日の「火渡り式」があります。火渡り式とは真言密教の秘法儀式で、火の残る檜の青葉の上を大導師・僧侶・山伏・信者・参拝者の順に、各々の願望成就を唱えながら素足で渡るというものです。その昔、聖宝理源大師が日本七霊山の一つ大和峯山醍醐寺で修行中に山に生えている小さな雑木で護摩秘法を行い、毒蛇を退治したことが始まりだと言われています。「大聖院」では季節の行事が盛んに行われている印象です。

観音堂では法要が行われている真っ最中で一般の方もちらほら参加されていました。当日希望者は観音堂に入り、お坊さんが般若心経を唱えるのに合わせていっしょに唱えることもできるそうです。(般若心経の親切なカンペが借りられるので、安心してください。)
広大な大聖院の境内を散策してみました!
筆者が春の大聖院の境内を訪れて散策した際に、たくさんの美しい自然に囲まれた場所がありました。大まかな場所ごとに紹介します。
御成門

御成門は将軍や天皇など、位の高い個人が使用するために作られた門で、現在では開いたままになっており大聖院を訪れる人はどなたでも通れるようになっています。筆者にはこの階段が結構きつかったのですが、自然に囲まれているので清々しい気持ちで散歩できました。
摩尼殿

「摩尼殿」は大聖院境内の中心にある建物です。ここでは「弥山の守護神」と呼ばれる神々「三鬼大権現」を祀っているそうです。筆者は天気の良い日に訪れたので、「摩尼殿」付近も自然が美しく風情がありました。
八角万福堂

場所は大聖院の勅願堂の裏にあります。
このお堂の中には大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の像が安置されており、これらは「宮島七福神」と呼ばれ、「家庭に福をもたらす」と言われています。家内安全などの有難いご利益があるそうです。
大師堂
こちらの大聖院本坊最古の建物で、真言宗の開祖、弘法大師空海が祀られています。大師堂の裏には1つだけ願いを叶えてくれるという一願大師様がいらっしゃり、様々な絵柄の絵馬が販売されています。お願い事のある方は、大聖院まで訪れた際は一願大師さまにお願いしてみると良いでしょう。
観音堂

参道のきつい階段を上り、右手の大きな建物が観音堂です。行基菩薩の御作で、元々厳島神社の本地仏である十一面観世音菩薩が安置されています。「はな祭り」ではこちらで甘茶が出されていました。
まとめ

春の「大聖院」に訪れてみましたが、境内は広々としており見どころがたくさんあります。宮島といえば「厳島神社」が有名ですが、パワースポットと言われる「大聖院」もぜひ訪れてみてください。ゆったりと見ることができる場所です。
とくに春の季節を感じられる「花まつり」や、「火渡り式」など毎年行われている行事は一見の価値ありです!
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