世界遺産 弥山の魅力

うっそうたる原始林に包まれた弥山は、多くの伝説や歴史が受け継がれている神秘的な山です。針葉樹、また原始的植物が自然のまま残っている独自の植生を成しており、温暖地帯の植物、針葉樹など北部温帯植物、原始植物など様々な種類の植生が共存しています。
世界遺産に指定されている面積は、嚴島神社の建物、正面の海、背景の弥山原生林を含む431.2ヘクタールだそうです。ロープウエーに乗って弥山エリアの散策ができるので、動きやすい服装で弥山の自然とお堂めぐりを楽しんでください。
宮島の最高峰 霊山

弥山は、弘法大師・空海によって開かれた霊山でもあります。ここでは、100日間にわたる厳しい修行「求聞持法」が行われました。本堂や、1200年以上も燃え続けている「消えずの火」、さらに自然が生み出した奇岩や巨石など、見どころが点在。歴史と自然が手を取り合う、唯一無二の風景が広がっています。
山頂からの眺めは日本一

弥山の絶景に心を奪われたひとりが、初代内閣総理大臣・伊藤博文です。彼は弥山の素晴らしさを広めるため、自ら寄付をし、登山道の整備にも尽力しました。今も大聖院の境内には、彼の思いを刻んだ石碑が残されています。山頂から望む景色は、まさに息をのむ美しさ。訪れる人の心に、深く刻まれることでしょう。
弥山展望台

展望台は1階がトイレ、観光案内所、2階がお弁当を食べたりできる休憩所になっています。ちょっぴりハードな弥山散策の貴重な休憩所です。2階から階段を上がると屋上が展望台になっており、展望台から弥山の標高535mから見える景色は360°遮るものは無く瀬戸内海の美しい島々、大鳥居、弥山の大自然が見渡せます。

特に印象に残ったのは弥山展望台の2階スペースの板張りの休憩所です。広島県産材のヒノキが使われているそうで、座り心地も良かったです。慌ただしい日常から離れ小鳥の囀りに耳を澄ましながら、弥山の絶景に囲まれ心安らぐ癒しのひとときを過ごしました。
三鬼堂

名前の通り、鬼の神様を祀っている「三鬼堂」は商売繁盛、家内安全の神様です。伊藤博文公の信仰も篤く、なんと本堂・三鬼堂の掲額も伊藤博文公の直筆となっており、家内安全・商売繁盛にご利益があるといわれています。日本唯一の鬼の神様だそうです。

全体的に重厚感のある造りになっており、ご利益がありそうです。
霊火堂

弥山本堂敷地内の小さなお堂ですが、恋人の聖地にも指定されています。内部に大茶釜があり1200年消えずの火にかけられここで沸かしたお湯は万病に効く霊水だと言われています。中には紙コップが置いてあり自由に飲むことができます。

火がぱちぱちと燃える音も心地よく、雰囲気のある窯をしばらく見つめてしまいました。

筆者は「万病に効く」「霊水」といったワードやそういう言い伝えが大好きなので「霊水」を試飲してみました。まろやかな味で、1200年消えずの火で沸かされたという予備知識も手伝ってご利益がありそうでした。
弥山本堂

唐から帰国した弘法大師が宮島に立ち寄った際、山の姿が須弥山(しゅみせん・古代インドにおける神秘的な山)に似ていることから弥山と名付けたと言われています。
平清盛、足利義尚、福島正則など、名だたる雄将の信仰が厚かった本堂だそうです。
大日堂
創建の詳しい年代はわかっていませんが、平安時代の初期に弘法大師が修法の道場として造営したのが始まりといわれています。大日堂は数ある弥山の建物の中で最古だそうです。金剛界・胎蔵界の大日如来をお祀りしています。中央には不動明王がお祀りされていましたが、平成5年に重要文化財に指定されてから本坊・霊宝館に安置されたそうです。建物から歴史を感じます。道中の自然が美しいです。
中でも目を引いた「干満岩」は、岩の穴に溜まった水が、海が満潮のときには溢れ出し、干潮のときには乾くといわれているそうです。「干満岩」の中に溜まった水は塩辛く、弥山七不思議の一つとなっています。
獅子岩駅展望台
宮島ロープウエー獅子岩駅のそばにある「獅子岩展望台」ですが、瀬戸内海の多島美が望める絶景ポイントとなっています。この日は天候も良かったのですが、少しモヤが出て霞んでいたのが残念でした。
弥山ゾーンを訪れてみて
ロープウエーを下車して獅子岩駅から弥山頂上までの登山だけでもなかなか歯応えがありました。午後からはロープウエーも混み始めるので、朝早い時間か遅くとも午前中に行かれる事をおすすめします。
弥山に分布した不思議なスポットやお堂も知的好奇心が満たされ、弥山の頂上からの眺めは素晴らしく道中のハードな山道を乗り越えてきた苦労も手伝ってより感慨深いものになります。大自然の壮大さを感じられます。
宮島観光に弥山は外せないスポットです。是非天気の良い日に歩きやすい靴と動きやすい服装で体調を万全にして、訪れてみてください。

















