宮島で最も歴史が深い大聖院は、真言宗御室派の大本山として1200年以上息づく厄除け開運の霊場です。御砂踏みや火渡り式、戒壇めぐりなど体験型の修行が充実し、子どもから大人まで楽しめる”お寺のテーマパーク”とも呼ばれています。先月も家族で訪れましたが、次女が「お地蔵さまがいっぱい!」って大はしゃぎで、長女は写真撮影に夢中でした。この記事では参拝前に知っておきたい歴史・行事・見どころ・アクセス・季節情報を徹底ガイドします。
弥山の麓にある真言宗御室派の大本山「大聖院」

大聖院は、宮島桟橋から徒歩約30分の高台にあります。実は地元の人たちはこの階段を「ごれしさん」って呼ぶんです。504段もあるからなんですって!広島県廿日市市宮島町にある真言宗御室派の大本山で、宮島で最古の歴史を持つお寺なんです。
創建は806年で、弘法大師・空海によって開かれました。皇室とのご縁も深く、鳥羽天皇の時代には勅願道場として祈りを捧げる場となったり、明治天皇が滞在されたこともあります。豊臣秀吉が茶会を開いた場所としても知られているんですよ。
うちの家族は年に3〜4回は大聖院に参拝に行くのですが、いつ行っても静かで心が落ち着きます。特に「霊火堂」や「三鬼堂」は、弥山のふもとに広がる境内の中でもパワーを感じられる場所。豊臣秀吉が再建した「祈不動堂」と、そこに祀られている「波切不動明王」は一見の価値ありです。
参拝の際に地元の人に教えてもらったんですが、平日の14時〜16時が一番空いてる時間帯だそうです。確かにその時間に行くと、ゆっくりお参りできました。
806年に弘法大師空海が開基したと伝わる大聖院は、鳥羽天皇の勅願道場として隆盛を極め、明治維新前までは嚴島神社の祭祀を統括する別当寺でもありました。豊臣秀吉が千畳閣での茶会前に波切不動明王へ必勝祈願を行った逸話や、弥山の「消えずの霊火」が広島平和記念公園の〈平和の灯〉の火種となった史実は、寺院が時代を越えて”祈り”を受け継いできた証です。境内にはアンパンマンやバルタン星人をかたどったお地蔵さまも並び、厳かな空気の中に親しみやすさが同居しているのも大聖院ならではです。
大聖院の由来

大聖院は、真言宗御室派の大本山として、鳥羽天皇の勅願道場でもありました。明治天皇が宮島を訪れた際には、行在所(仮の御所)としても使われたそうです。
かつては十二坊の末寺を抱え、嚴島神社の別当寺としての役割を果たしていました。また、京都の仁和寺とのつながりも深く、第十二世から第十五世の門跡が法務を担当し、第二十世任助法親王はこの厳島大聖院に滞在したそうです。
今でも、玉取延年祭や鎮火祭などの行事を通して、神仏習合の文化がしっかりと受け継がれています。知れば知るほど、大聖院の奥深さを実感できますよ。
霊験あらたかな大聖院

大聖院には、弘法大師をはじめ、三鬼大権現、波切不動明王、十一面観世音菩薩、七福神など、たくさんの尊い仏様が祀られています。なかでも、厄除け・開運のご利益が高く、日本三大厄除け開運大師のひとつにも数えられているんです。
また、四国八十八カ所と中国三十三観音霊場のお砂踏みができる「御砂踏み道場」もあります。ここでは「戒壇めぐり」と呼ばれる暗闇の修行体験ができ、生まれ変わったような気持ちになります。私も家族で挑戦しましたが、暗い道を進みながら心と体を清めるような感覚が味わえました。次女は「こわーい」って言いながらも最後まで頑張って歩いてましたよ。
大師修法の1200年燃えゆる霊火

弥山の山頂付近には、大聖院が管理するたくさんのお堂が点在しています。中でも注目なのが、806年から燃え続けている「消えずの火」。この火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の元火にもなっている特別な火です。
地元の人に教えてもらったんですが、弥山山頂の消えずの火で沸かしたお湯は無料で飲めるんです!大茶釜に湧く霊水は万病に効くといわれています。1200年もの間絶えることなく燃え続ける火を前にすると、時代を超えた神秘を肌で感じられますよ。
弥山へのアクセスは、大聖院から歩いて登るコースもありますが、ロープウェイが楽ちんです。弥山の絶景と合わせて楽しんでみてください。
大聖院の山門の様子
仁王門をくぐった先の石段には、円筒状の摩尼車が手すりに沿ってずらりと並び、回しながら登ると大般若経を一巻読誦した功徳が得られるといわれています。石段は全部で約200段ありますが、途中に休憩ベンチや季節ごとの花木が配されているため、写真を撮りながらゆっくり進むのがおすすめ。ベビーカーや車椅子の場合は裏手のスロープ経路(係員案内あり)も利用できるので、事前に拝観受付で声をかけてください。
仁王門の天井には巨大な龍の彫刻が施され、迫力ある躍動感に思わず見入ってしまいます。左右を固める金剛力士像は室町時代の作と伝わり、その睨みは邪気を払うといわれます。石段中央に点々と置かれたねがい玉は小銭を投げ入れて願いを託すユニークな仕掛け。SNSで「願いが叶う石段」として話題なので、忘れずに挑戦してみてください。

桜が咲いており、美しい自然に囲まれています。特にこのシーズンは道中も、境内も自然でいっぱいです。地元民の間では、桜の穴場は多宝塔周辺って言われてるんですよ。

石段はちょっときついですが、観音堂までもうひと頑張りです。階段の手すりの上に設置されているマニ車を手で回すと、徳が積めるといわれています。うちの子どもたちはこのマニ車を回すのが大好きで、「ガラガラ〜」って言いながら全部回して登ってます。
4月8日はお釈迦さまのお誕生日!

毎年4月8日はお釈迦さまの誕生日を祝う「花まつり」が全国の寺院で行われています。大聖院では、こちらのゾウの上にあるお釈迦様に備え付けの甘茶をかけてお祝いします。時間は大聖院前で11:00から開始で、希望者はどなたでも参加できます。
去年の4月に家族で参加しましたが、次女が「ぞうさんかわいい!」って大興奮。ちょうど桜も咲く時期で、お釈迦さまのお誕生日をお祝いできるお祭りに参加すると幸せな気持ちになれますね。

大聖院では4月の行事は2つあり、4月8日の「花まつり」のほかに、4月15日の「火渡り式」があります。火渡り式とは真言密教の秘法儀式で、火の残る檜の青葉の上を大導師・僧侶・山伏・信者・参拝者の順に、各々の願望成就を唱えながら素足で渡るというものです。
私も一度見学したことがありますが、迫力満点でした!季節の行事が盛んに行われているのも大聖院の魅力の一つです。

観音堂では法要が行われている真っ最中で一般の方もちらほら参加されていました。当日希望者は観音堂に入り、お坊さんが般若心経を唱えるのに合わせていっしょに唱えることもできるそうです。般若心経の親切なカンペが借りられるので、安心してくださいね。
広大な大聖院の境内を散策してみました!
境内には勅願堂・摩尼殿・観音堂・大師堂・八角万福堂など個性豊かな堂宇が点在し、それぞれに異なるご利益があります。特に摩尼殿では全国唯一、鬼神「三鬼大権現」を神社作法(二礼二拍一礼)で参拝する珍しい体験が可能。観音堂地下の戒壇めぐりは漆黒の回廊を手探りで進むスリリングな修行で、出口に差す光を見た瞬間の開放感は格別です。時間に余裕があれば、大師堂地下の遍照窟で四国八十八ヶ所の砂を踏み、ミニ遍路を体験してみてください。
境内を歩いていると、表情豊かな五百羅漢像が訪れる人を見守っています。なかには参拝者が編んだ毛糸帽をかぶる羅漢もあり、写真映え抜群です。観音堂前では自分の干支を鳴らせる「久乗編鐘」、大師堂近くには悩みを文字にして口の中へ投げ入れると愚痴を浄化してくれる「愚痴聞き地蔵」など、参加型のスポットが点在。観音堂横の売店では、平和祈念の折鶴ランプ(広島の折り鶴の灰を釉薬に再利用)が限定頒布されており、お土産にもおすすめです。
春の大聖院の境内を散策した際に、たくさんの美しい自然に囲まれた場所がありました。大まかな場所ごとに紹介しますね。
御成門

御成門は将軍や天皇など、位の高い個人が使用するために作られた門で、現在では開いたままになっており大聖院を訪れる人はどなたでも通れるようになっています。私にはこの階段が結構きつかったのですが、自然に囲まれているので清々しい気持ちで散歩できました。
子連れの場合は、途中で休憩しながらゆっくり登るのがコツです。うちは主人が子ども係、私が写真係で分担して回ってます。
摩尼殿

摩尼殿は大聖院境内の中心にある建物です。ここでは「弥山の守護神」と呼ばれる神々「三鬼大権現」を祀っています。天気の良い日に訪れたので、摩尼殿付近も自然が美しく風情がありました。
八角万福堂

場所は大聖院の勅願堂の裏にあります。
このお堂の中には大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の像が安置されており、これらは「宮島七福神」と呼ばれ、「家庭に福をもたらす」といわれています。家内安全などの有難いご利益があるそうです。うちの家族のお気に入りスポットの一つなんです。
大師堂

こちらの大聖院本坊最古の建物で、真言宗の開祖、弘法大師空海が祀られています。大師堂の裏には1つだけ願いを叶えてくれるという一願大師様がいらっしゃり、様々な絵柄の絵馬が販売されています。お願い事のある方は、大聖院まで訪れた際は一願大師さまにお願いしてみると良いでしょう。
観音堂

参道の石段を上り、右手の大きな建物が観音堂です。行基菩薩の御作で、元々厳島神社の本地仏である十一面観世音菩薩が安置されています。「はな祭り」ではこちらで甘茶が出されていました。
御朱印と授与品
大聖院では常時3〜4種類の御朱印を授与しており、波切不動明王の御朱印のほか、春は桜、秋は紅葉をモチーフにした切り絵御朱印が特に人気です。JR西日本や地方自治体とのコラボ御朱印はオンライン事前予約が必要な場合があり、週末や連休は午前中で頒布終了することもあります。
私もコレクションしてるんですが、特に限定御朱印は早めに行かないとすぐなくなっちゃうんです。授与所では旅の無事を願う「守り砂」、災難除けの「火渡り守」、かわいらしい布地の「三鬼みくじ」などユニークなお守りもそろうので、参拝の記念やお土産探しにも最適ですよ。
体験プログラムと年間行事
より深い修行体験を希望する人向けに、僧侶が境内を案内する少人数制ツアー「Deep宮島」(要予約/所要約90分)が人気です。そのほか、
- 座禅・密教瞑想(毎週土曜7:00〜/無料志納)
- 写経・写仏(毎日9:00〜15:00/1,000円)
- 数珠作り体験(土日祝のみ/1,500円)
いずれも定員制のため、公式サイトの申し込みフォームで事前予約をおすすめします。
4月8日の花まつりでは甘茶をお釈迦さま像に注ぎ、平和と健康を祈願します。続く4月15日の火渡り式は、一般参拝者も素足で火床を歩く荒行に参加できる貴重な機会で、無病息災・願望成就が祈願されます。
夏には写経・写仏や念珠作り体験、秋には紅葉ライトアップと幻想的な夜間拝観が行われるほか、冬期には星空修行と呼ばれる瞑想プログラムも実施。6月中旬の紫陽花の時期は、地元民の間では大聖院が島内一の名所って言われてるんです。多彩な行事は公式サイトで最新スケジュールを確認のうえ訪れると、より深い体験が得られますよ。
大聖院を参拝した後は、すぐ近くの千畳閣もおすすめです。豊臣秀吉ゆかりの歴史ある建物で、地元の人に教えてもらったんですが、実は床下に江戸時代の落書きが残ってるんですって!
アクセスとモデルコース
混雑回避のヒント:紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)や大型連休は午前11時以降に急激に混み合います。
- 宮島口8:30発までのフェリーで入島
- 昼食を10:30頃に先取り
- 帰りは17:00以降の便を選ぶ
観光のヒント:厳島神社と大聖院をあわせても2〜3時間で回れるので、午後はロープウェイで弥山山頂へ登り、サンセットを楽しむプランが人気。犬連れの場合はキャリーを利用すれば全区間同行可能です。
宮島桟橋から大聖院までは表参道商店街を抜けて徒歩約25分、嚴島神社出口からは徒歩5〜10分と意外に近距離です。弥山登山を予定している場合は大聖院裏手から伸びる大聖院コース(山頂まで約90分)を選ぶと、途中で消えずの霊火堂や三鬼堂にも立ち寄れます。
所要時間の目安は、参拝のみで約40分、境内全体と体験を含めると1.5〜2時間。宮島口周辺に車を停める場合は、桟橋から徒歩2分の市営駐車場(260台/1時間300円)が最寄りです。
ちなみに、地元の人に教えてもらったんですが、フェリーはJRの方が大鳥居に近づくコースを通るので、往路はJRフェリーがおすすめです。
宮島観光の定番コースといえば、まずは厳島神社からスタートですよね。世界遺産の海に浮かぶ鳥居は、満潮と干潮で全く違う表情を見せてくれるのが魅力です。
バリアフリー・子連れ情報
境内は階段が多いものの、主要堂宇間には迂回用スロープが整備されており、車椅子でも大師堂・摩尼殿・勅願堂までは到達可能です。授乳やおむつ替えは勅願堂横の休憩所の多目的トイレを利用できます。
宮島桟橋ターミナルでは車椅子の無料貸出(先着制)を実施しているため、高齢者や足の不自由な方でも安心して参拝できます。愚痴聞き地蔵や願い玉投げなど子どもが楽しめる要素も多く、家族連れに好評です。
うちは次女がベビーカーの時期に一度行ったことがありますが、石段区間は抱っこ紐が必須でした。受付で相談すれば裏参道のスロープ案内を受けられるので、事前に声をかけてくださいね。
季節の見どころ
桜は例年4月上旬が見頃で、山門周辺が薄桃色に染まります。11月中旬〜下旬の紅葉シーズンには、夜間ライトアップ(17:30〜20:00予定)が実施され、摩尼殿の回廊に映る紅葉が幻想的。
新緑の5月は弥山原生林の若葉が美しく、冬は雪化粧した堂宇が荘厳な雰囲気を醸し出します。個人的には、去年の11月中旬に行った時の紅葉が最高でした!
参拝のついでに、宮島のシンボル的存在の五重塔も見学してみてください。朱色が美しい高さ27mの塔で、写真スポットとしても人気です。
よくある質問(Q&A)
大聖院の拝観料はいくらですか?
拝観料は無料です。体験プログラムに参加する場合のみ、写経1,000円など別途費用が発生します。
御朱印は何時から受け取れますか?
授与時間は通常8:30〜16:30です。切り絵御朱印は数量限定のため、午前中の参拝をおすすめします。
火渡り式への参加方法は?
当日12:00頃までに境内特設受付で整理券を受け取り、所定の誓約書に署名すれば誰でも参加できます。
弥山ロープウェイとのセットで回る場合の所要時間は?
ロープウェイ利用で弥山山頂を往復する場合、大聖院参拝含め約4時間が目安です。
ベビーカーでの参拝は可能ですか?
石段区間は抱っこ紐が推奨ですが、受付で相談すれば裏参道のスロープ案内を受けられます。
駐車場はありますか?
大聖院専用駐車場はありません。宮島口の市営駐車場か、周辺コインパーキングを利用してください。
雨の日でも楽しめますか?
堂宇間が近いため傘移動で十分回れます。戒壇めぐりや遍照窟など屋内体験も多いので安心です。
ペット同伴は可能ですか?
境内は抱きかかえまたはキャリーケース使用であれば小型犬の同伴が可能です。
子連れファミリーには、宮島水族館もおすすめです。アシカライブやペンギンとの触れ合いが楽しめて、うちの子どもたちも大のお気に入り。大聖院から徒歩圏内なので、セットで回ると一日楽しめますよ。
まとめ

春の大聖院に訪れてみましたが、境内は広々としており見どころがたくさんあります。宮島といえば厳島神社が有名ですが、パワースポットと呼ばれる大聖院もぜひ訪れてみてください。ゆったりと見ることができる場所です。
とくに春の季節を感じられる「花まつり」や、「火渡り式」など毎年行われている行事は一見の価値あり!家族みんなで楽しめる素敵なお寺でした。
参拝の後は、もみじ饅頭とお土産の宝庫である表参道商店街での食べ歩きグルメも楽しんでくださいね。うちの家族も毎回必ず立ち寄る定番コースです。
情報は変更になる場合があります。おでかけの際は公式サイトなどで最新の情報をご確認のうえ、おでかけください。


















