宮島の歴史に触れ合える由緒正しき資料館「宮島歴史民族資料館」

宮島桟橋下船徒歩20分、厳島神社から水族館方面に進んだやや手前の場所にある「宮島歴史民俗資料館」。池のある庭園を中心に6つの建物で構成された、宮島の歴史を知ることができる資料館です。
うちの家族は雨の日によく利用してます。特に次女(5歳)は昔の道具を見て「これ何に使うの?」って興味津々!
厳島神社から人通りの多い表参道を抜け、みやじマリンに向かう途中にある静かな民俗資料館。島の暮らしや祭り、木工の文化を実物資料で学べるうえ、庭園を囲む歴史的建物群が見どころです。雨の日でも楽しめて、家族連れの寄り道にもピッタリ。ちなみに地元の人に聞いたんですが、平日の14時〜16時が一番空いてるそうです。
地元民として一つアドバイス!大鳥居の潮位をチェックしてから回遊順を決めると、厳島神社や表参道商店街との組み合わせ観光がスムーズですよ。
施設概要
宮島歴史民俗資料館は昭和49年(1974年)に開館。近代化で失われつつあった民具や生活文化を保存・継承するために整備され、庭園を囲む主屋・土蔵・展示館などから成ります。
館内の展示は江戸時代以降の宮島の暮らしを多角的に紹介。地理や年中行事、木工の伝統、都文化との関わりまで幅広く学べます。畳敷きの座敷で一息つけるスペースもあり、小さな庭を眺めながら「島時間」を感じられるのが魅力。
主人と私でよく子どもたちを連れて行くんですが、畳の間で休憩できるのが本当にありがたい。長女は歴史の勉強になるし、次女は庭の鯉を見るのが楽しみになってます。
保存民家(旧江上家主屋)
1800年代前半の建築物です。また、国の登録有形文化財になっています。
江上家は江戸時代後期〜明治にかけて醤油の醸造を営み豪商と言われ、明治末期に宮島の旅館岩惣が買い取り「岩惣別荘」になりました。
昭和46年(1971年)宮島町が資料館開設のため譲り受けた際、一部補修改築をしています。座敷には江上家の人々が使用していたというべっ甲の櫛など貴重な品々が展示されています。
登録有形文化財にも指定される主屋は、宮島の商家建築を代表する見応え。土蔵とともに展示施設として活用され、醤油醸造から酒造へと事業を転じた豪商の歴史を物語ります。
畳の広間に腰かけて庭を眺めると、時が緩やかに巻き戻るような没入感。小さなお子さん連れでも休憩を挟みながら見学しやすい導線です。段差がある場所は抱っこやベビーカー折りたたみが安心ですが、実際やってみると夫婦で協力すれば全然大丈夫でした。
展示館A
石畳のある土蔵を保存し、そのまま展示館としています。桶、壺、釜や滑車などの民具、約200点が展示されています。
暮らしの道具を中心に、素材や用途がひと目でわかる実物展示。次女と一緒に「これは何に使った?」と会話が弾みます。製作や運搬の工夫が読み取れて、子どもの学習にもなりますよ。
展示館B
宮島の様々なまつり行事を写真パネルと関係した用具、模型など約70点で紹介しています。御座船と漕船の模型などに加え、もみじ饅頭の焼き型まで展示されています。
厳島神社と島の年中行事のつながりが理解しやすい構成。祭り道具の意匠や役割に注目すると、信仰と暮らしの距離感が見えてきます。長女は写真に夢中になって、いつも100枚以上撮ってます。
展示館C
土蔵を利用した展示館です。宮島の生産といえば木工関係があります。飯杓子をはじめロクロによる盆や木匙、菓子器、宮島彫などいずれも江戸時代後期に盛んだったものですが、それぞれの製作工程、工具や問屋の看板など資料約160点が展示されています。
土産として知られる杓子や宮島彫の背景を、工程や道具から学べます。鑑賞後は表参道商店街で実物を手に取ってみるのも良い体験ですよ。しゃもじの由来を知ってから買うと、お土産選びも楽しくなります!
表参道でしゃもじを選ぶ前に、ここで製作過程を見学するのがおすすめ。工芸の深みを知ってから購入すると愛着も湧きますよ。
展示館D
1階が「厳島神社と平清盛」フロアになっており、平清盛像は見応えありです。映像資料や様々な年表などで6つに分けて展示しています。大河ドラマで使用された小道具なども目を見張るものが多くあります。2階は宮島ゆかりの諸家の書画、古写真、古文書など江戸時代以降の歴史資料や考古資料約300点が展示されています。宮島の歴史を知るうえで役立つことでしょう。
映像には英語字幕付きのコンテンツがあり、海外からの家族旅行でも共有しやすいのが嬉しいポイント。年表や古写真を手掛かりに、平家と厳島の関係を親子で辿れます。うちの長女は歴史好きなので、いつもここで20分以上粘ります。
代表民家
宮島の古民家は、間口が狭くて奥行きが深くなっている作りです。大戸から入ると「通り庭」→ミセ(表の間)→オウエ(中の間)→ザシキ(奥の間)と続いています。オウエには天井がなく、戸棚の上に神棚がまつられているのが神の島宮島の特徴です。
宮島らしい細長い敷地に、仕事と暮らしが機能的に共存。とくに神棚や通り庭は、今の住まいと比べると新鮮で、子どもたちの学びにもつながります。「昔の人はこうやって暮らしてたんだね」って次女が感心してました。
撮影可能な古民家の様子

館内は撮影禁止なのですが、隣の古民家は撮影可でした。タイムスリップしたかのような空間になっています。このレイアウトが映画のセットのような良い雰囲気を出しています。
資料保存の観点から展示室は撮影不可が基本。一方で隣接する古民家は見学・撮影できる場合があります。主人がカメラ好きなので、ここでは思う存分撮影タイム。三脚の持ち込みは動線確保のため控えるのが無難です。
「宮島歴史民俗資料館」を訪れてみて
江上家は宮島の古民家では珍しく広い間取りで、2階に続く階段は階段箪笥だったのが新鮮でした。
資料館では、厳島合戦の毛利軍の様子が再現された模型が印象に残りました。この戦は「日本三大夜戦」「三大奇襲」とも呼ばれるそうです。夜間に奇襲しないと勝てない理由がよくわかる模型で感心しました。
他は、宮島の祭りの写真、厳島神社や大鳥居など古い写真が展示されており、宮島の伝統を引き続き後世に残す努力を感じました。
宮島観光に訪れた際は、宮島の歴史に触れられる「宮島歴史民俗資料館」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
情報は変更になる場合がありますので、おでかけの際は公式サイトなどで最新の情報を確認してからおでかけください。
平清盛をはじめ平家一門の信仰で栄えた厳島の物語や、戦国期の門前町の暮らしが、実物資料と建物を通じて立体的に伝わるのがこの館の魅力。畳で休みながら庭を眺める体験は、子どもにも心地よい「島の時間」です。去年の秋に行ったときは、紅葉した庭園がとても美しかったです。
営業時間・休館日
開館時間は概ね9:00〜17:00(最終入館16:30)。休館日は月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)と年末(12/26〜31)です。最新情報は公式の案内でご確認ください。午前は比較的空いており、午後はみやじマリン帰りの動線と重なって賑わう傾向があります。
水族館の帰りに立ち寄る家族が多いんです。みやじマリンで海の生き物を見た後に、歴史を学ぶという流れが子どもたちには新鮮みたい。
料金
入館料の目安は大人300円、高校生170円、小中学生は無料。65歳以上は割引設定があり(年齢確認あり)、15名以上は団体料金の相談が可能です。障害者手帳等の提示で無料となる制度もあります。再入館の可否や団体予約は受付で当日の運用に従いましょう。
アクセス
住所:広島県廿日市市宮島町57/電話:0829-44-2019。宮島口からフェリー約10分、宮島桟橋からは徒歩20分前後。厳島神社までは徒歩約10分、その先の本館まではさらに約10分です。
車は宮島島内の通行に制限があるため、宮島口側の駐車場に停めてフェリー利用が基本。フェリーは日中は概ね頻発しますが、帰りの便時刻はあらかじめ確認を。地元民の間では、JRフェリーの方が大鳥居に近づくって言われてます(往路のみですが)。
フェリー選びで迷ったら、JRフェリーがおすすめ。大鳥居により近いルートを通るので、船上からの景色が楽しめますよ。
混雑・所要時間
見学の所要は30分〜1時間が目安。雨天時は屋内展示が中心のため観光客が流れ込みやすく、午前の早い時間に入館すると落ち着いて鑑賞できます。庭園のベンチや畳敷きの座敷で適宜休憩を挟みつつ、展示館A→B→C→D→主屋の順で回ると導線がスムーズです。
ベビーカー・車椅子
歴史的建物の性質上、敷地内には段差や砂利が一部あり、ベビーカーは状況に応じて折りたたみ併用が安心。館内にはバリアフリー対応エリアと多目的トイレ(車椅子・オストメイト対応)が整備されています。AEDの設置もあります。
ベビーカーでの来館を考えてるママさんへ。みやじマリンではベビーカーの無料レンタルがあるので、そちらで借りてから歩いて資料館に向かうのも手ですよ。
トイレ・授乳室・ロッカー
敷地内にトイレあり。授乳やおむつ替えは多目的トイレのスペースを活用できます。大型荷物は宮島桟橋周辺のコインロッカーの利用が便利で、身軽に見学できます。
授乳が必要なママには、表参道商店街の宮島観光案内所2階に授乳室があるので覚えておくと便利です。資料館から歩いて5分ほどの距離ですよ。
館内マナー・撮影可否
展示室は保存保護のため撮影不可が基本。隣接の古民家では撮影できる場合があります(混雑時は譲り合いを)。三脚や自撮り棒は安全確保の観点から使用しないのが無難。ペット同伴は展示保護のため不可の運用が一般的です。
周辺スポット・回遊提案
資料館の前後で、厳島神社(回廊見学)→みやじマリン(雨の日も安心)→紅葉谷公園散策→岩惣庭園の風景→表参道商店街でもみじ饅頭体験、と巡ると家族で一日楽しめます。大鳥居は潮位で景観が変わるため、干満のタイミングを事前チェックすると満足度が上がります。
大聖院も歴史好きの方にはおすすめ。504段の階段は「ごれしさん」って地元では呼ばれてて、子連れにはちょっときついですが、達成感はありますよ。
歴史つながりで大聖院も訪れてみてください。宮島の仏教文化の中心地で、資料館で学んだ歴史がより深く理解できます。
館では企画展や庭園でのコンサートなどが催されることもあり、再訪の楽しみが生まれます。
広島在住・二児の母として、畳の間で庭を眺めつつ子どもに昔の道具の使い方を話す時間が好きでした。段差は所々ありますが、夫と声を掛け合ってベビーカーをたたみながら無理なく回れました。
帰りに表参道商店街で杓子を見比べたり、みやじマリンで生き物を観察してからフェリーに乗ると、一日がきれいにまとまります。雨でも楽しめるので、家族旅の「保険」としてプランに入れておくのがおすすめです。
一つ失敗談として、以前干潮時刻を間違えて大鳥居の足元が見れなかったことが…。宮島観光協会のサイトが一番正確だって地元の人に教えてもらいました。
Q&A
Q. 所要時間はどれくらい?
A. 主屋と展示館A〜Dを一巡して30分〜1時間が目安。映像や年表を丁寧に読む場合はもう少し見ておくと安心です。
Q. 料金や割引は?
A. 大人300円、高校生170円、小中学生無料の設定が目安。高齢者割引、障害者手帳提示で無料、15名以上の団体割引があります。
Q. ベビーカーや車椅子でも大丈夫?
A. 敷地内に段差はありますが、バリアフリー対応エリアと多目的トイレを備えています。ベビーカーは折りたたみ併用が安心です。
Q. 館内の撮影はできる?
A. 展示室は保存保護のため撮影不可が基本。隣接の古民家は見学・撮影できる場合があります。
Q. 英語など多言語対応は?
A. 展示は日本語中心ですが、映像の一部に英語字幕付きコンテンツがあります。パンフレットは日本語が中心です。
Q. 悪天候の日でも楽しめる?
A. 屋内展示が中心なので雨の日の観光にも向きます。移動の滑りやすい場所にはご注意ください。
Q. 周辺で一緒に回るなら?
A. 厳島神社、みやじマリン、紅葉谷公園、表参道商店街などを組み合わせ、大鳥居の潮位に合わせて時間配分するのがおすすめです。
まとめ
宮島歴史民俗資料館は、登録有形文化財の主屋と土蔵、4つの展示館で島の暮らしと信仰を体感できるスポット。家族連れでも回りやすく、畳の休憩や庭園の眺めが心地よい時間をつくります。
料金やアクセスは良心的で、厳島神社やみやじマリンと合わせて訪れると満足度が高まります。企画展や庭園イベントがある時期もあり、再訪の価値がある施設です。
広島に住んで10年、宮島は我が家の定番スポットですが、この資料館はいつ行っても新しい発見があります。特に子どもたちが成長するにつれて、質問や興味のポイントが変わって面白いんです。
宮島の魅力をより深く知りたい方は、世界遺産の全体像も学んでみてください。資料館で得た知識が、島全体の理解につながりますよ。