世界遺産・宮島を訪れるなら、美しい写真を残したいと考える方も多いでしょう。海に浮かぶ大鳥居、朱塗りの社殿、弥山からの瀬戸内海の眺望など、宮島には絵になる風景が島のあちこちに広がっています。
この記事では、宮島で写真撮影に最適なスポットと、それぞれのベストタイミングをご紹介します。潮の満ち引きによって表情を変える大鳥居、季節の彩りが映える庭園、360度のパノラマが広がる展望台まで、カメラを持って巡りたい撮影ポイントを詳しく解説していきます。
潮位で変わる大鳥居の撮影スポット
満潮時の海上撮影ポイント
満潮時の大鳥居は、まさに宮島を代表する絶景です。海に浮かぶように見える大鳥居と社殿の組み合わせは、多くの観光客が撮影を楽しむ人気のアングルとなっています。
最も撮影しやすいのは御笠浜からの眺めです。宮島桟橋から厳島神社へ向かう参道沿いにあり、大鳥居を正面から捉えることができる絶好のロケーション。遮るものがなく、海に浮かぶ幻想的な光景を写真に収められます。
また、厳島神社の回廊から撮影する大鳥居も格別です。朱塗りの回廊を額縁のように使った構図は、宮島ならではの美しさを演出してくれます。ただし、社殿内での撮影にはマナーを守り、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮が必要です。
干潮時の砂浜撮影ポイント
干潮時には大鳥居の真下まで歩いて近づくことができます。高さ約16メートル、重さ約60トンという巨大な鳥居を見上げる構図は、満潮時とはまったく異なる迫力を感じさせてくれます。
砂浜から撮影する際は、鳥居の柱の質感や楠木の木目まで捉えることが可能です。また、干潮時にしか見られない鳥居の基礎部分も撮影の見どころ。柱が海底に埋め込まれているのではなく、自重で立っている構造を間近で観察できる貴重な機会となります。

高台からの眺望が美しい撮影スポット
千畳閣からの町並み撮影
豊臣秀吉が建立を命じた千畳閣(豊国神社)は、宮島の町並みと瀬戸内海を見渡せる絶好の撮影ポイントです。畳857枚分の広さを誇る大広間は、壁が少ない開放的な造りとなっており、四方から宮島の風景を撮影できます。
縁側からは厳島神社や宮島桟橋方面を一望でき、特に秋には隣接するイチョウの木が黄金色に輝き、フォトジェニックな構図を作り出します。未完成ならではの柱と梁がむき出しになった空間も、独特の雰囲気を演出してくれる撮影背景となっています。
五重塔との組み合わせ構図
千畳閣のすぐそばに建つ朱塗りの五重塔も、宮島を代表する撮影スポットの一つです。高さ約27メートルの和様と唐様を融合させた建築美は、どの角度から撮影しても絵になります。
おすすめの撮影ポイントは、千畳閣への石段を下った場所です。五重塔を見上げる構図で撮影でき、春には桜とのコラボレーション、夏には新緑を背景にした鮮やかな朱色が映えます。夜には星空撮影のスポットとしても人気があります。
弥山からの360度パノラマ撮影
弥山展望台の絶景ポイント
標高535メートルの弥山山頂にある展望台は、宮島随一の絶景スポットです。360度のパノラマビューで、瀬戸内海の多島美、対岸の廿日市市や広島市、天気の良い日には四国連山まで見渡すことができます。
建築家・三分一博志氏が設計した和モダンな展望台は、2階のベンチスペースで風を感じながらゆっくりと景色を楽しめる造りとなっています。初代総理大臣・伊藤博文が「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と語ったこの眺望は、登山の疲れを忘れさせてくれる素晴らしさです。
獅子岩展望台から広島方面の眺め
宮島ロープウェイの終着駅「獅子岩駅」すぐそばにある獅子岩展望台も、見逃せない撮影スポットです。弥山山頂まで登る体力がない方でも、ここまでなら気軽にアクセスでき、瀬戸内海の多島美を一望できます。
獅子岩展望台から弥山山頂までは徒歩約30~40分の道のりですが、その途中にも巨岩・奇石が点在し、神秘的な光景が広がっています。これらの岩も撮影の対象として人気があり、宮島ならではのパワースポット感を写真に収めることができます。

季節の彩りが映える撮影スポット
紅葉谷公園ともみじ橋
紅葉谷公園は、その名の通り秋の紅葉シーズンが最も美しい撮影スポットです。約700本のイロハカエデ、オオモミジ、ヤマモミジが色づく11月中旬から下旬にかけて、園内は真っ赤に染まります。
特に人気の撮影ポイントは、公園入口にある老舗温泉旅館「岩惣」前の朱色の橋「もみじ橋」です。紅葉シーズン以外でも多くの観光客が写真を撮る定番スポットで、橋と紅葉谷川、背景の山々が調和した美しい構図を作り出しています。
夜には期間限定でライトアップが実施され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を撮影できます。水面に映る紅葉の姿も見どころとなっています。
大聖院の五百羅漢と遍照窟
宮島最古の寺院である大聖院は、フォトジェニックな撮影スポットが数多く存在します。特に人気なのが、カラフルなニット帽を被った五百羅漢様です。それぞれ異なる表情を持つお地蔵様は、見る人の心を和ませてくれます。
境内の遍照窟は、平和への祈りを込めて灯る光が神秘的な空間を作り出しています。四国八十八ヶ所の本尊が安置されたこの場所は、インスタ映えする撮影スポットとして若い世代にも人気です。
秋には境内のモミジやイチョウが美しく色づき、勅願堂や摩尼殿を背景にした紅葉写真が撮影できます。夜のライトアップイベントも実施されることがあり、昼とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。
夕日が美しい撮影スポット
御笠浜での夕焼け撮影
宮島で夕日を撮影するなら、御笠浜が最適です。大鳥居と陸が最も近いこの場所から、運が良ければ大鳥居と夕日が重なる絶景を撮影できます。厳島神社のライトアップ前の待ち時間に、多くの観光客が夕日の撮影を楽しんでいます。
夕日に照らされた大鳥居は、朱色がより鮮やかに映え、まるで自然にライトアップされているような美しさです。時間によって色が変わる社殿の姿は、幻想的な雰囲気を演出してくれます。

フェリーからの夕景撮影
宮島へ向かうフェリーのデッキも、夕日撮影の穴場スポットです。海上から眺める大鳥居と厳島神社は、陸からとは異なる角度で撮影でき、特に満潮時には海に浮かぶような幻想的な姿を写真に収めることができます。
宮島口から宮島への往復フェリーは約10分間の船旅ですが、この短い時間の中で刻々と変わる夕日の色合いを楽しむことができます。夕方の便を利用する際は、ぜひデッキに出て撮影に挑戦してみてください。
撮影時の注意点とマナー
宮島での撮影を楽しむ際は、いくつかの注意点があります。厳島神社は神聖な場所ですので、参拝者の迷惑にならないよう配慮が必要です。三脚を使用する場合は、通行の妨げにならない場所を選び、混雑時は控えめにしましょう。
野生の鹿は神の使いとして保護されていますが、過度に近づいての撮影は避けてください。鹿にストレスを与えないよう、適切な距離を保つことが大切です。また、フラッシュ撮影は鹿を驚かせる可能性があるため、使用を控えることをおすすめします。
弥山登山での撮影を計画する場合は、歩きやすい靴と動きやすい服装で臨みましょう。山頂は風が強い日もあるため、カメラの落下防止対策も忘れずに。水分補給も十分に行い、安全第一で撮影を楽しんでください。
よくある質問
大鳥居の撮影は満潮と干潮、どちらがおすすめですか?
どちらも異なる魅力があります。満潮時は海に浮かぶ幻想的な光景が撮影でき、干潮時は真下から見上げる迫力ある構図が可能です。可能であれば両方の時間帯に訪れて、異なる表情を撮影することをおすすめします。潮見表は宮島観光協会のウェブサイトで確認できます。
弥山展望台まで行く価値はありますか?
標高535メートルからの360度パノラマビューは、登山の疲れを忘れさせる絶景です。ロープウェイを利用すれば獅子岩駅まで約15分で到着し、そこから山頂までは徒歩約30~40分。体力に自信がない方は獅子岩展望台でも十分美しい景色を楽しめます。
紅葉の撮影に最適な時期はいつですか?
宮島の紅葉は例年11月中旬から下旬が見頃です。紅葉谷公園では約700本のカエデが色づき、夜間のライトアップイベントも開催されます。ただし、この時期は非常に混雑するため、午前10時前か午後3時以降の訪問がおすすめです。
三脚を使った撮影は可能ですか?
基本的に使用可能ですが、混雑時や狭い場所での使用は控えましょう。厳島神社の境内では他の参拝者の妨げにならないよう特に注意が必要です。弥山山頂では風が強い日もあるため、三脚の安定性を確保してください。
夕日撮影のベストタイミングはいつですか?
日没の30分前から日没後30分までが「マジックアワー」と呼ばれる最も美しい時間帯です。御笠浜から撮影する場合、冬は16時半頃、夏は18時半頃が日没時刻の目安となります。季節によって変わるため、訪問前に日没時刻を確認しておきましょう。
雨天時でも撮影を楽しめますか?
雨の日は観光客が少なく、落ち着いて撮影できます。霧がかった大鳥居や雨に濡れた石畳など、晴天時とは異なる情緒ある風景が撮影可能です。千畳閣や大聖院など屋根のある場所からの撮影もおすすめです。ただし、弥山登山は雨天時には危険なため避けましょう。
桟橋前の世界遺産の碑は撮影スポットとして人気がありますか?
宮島桟橋前広場にある世界遺産登録記念碑は、記念撮影の定番スポットです。碑の丸い穴に大鳥居を入れて撮影する構図が人気で、多くの観光客が訪れます。宮島到着直後や帰りの待ち時間に立ち寄れる便利な場所です。
まとめ
宮島には、潮の満ち引きによって表情を変える大鳥居、高台から見渡せる町並み、弥山山頂からの360度パノラマ、季節の彩りが美しい紅葉谷公園や大聖院など、多彩な撮影スポットが点在しています。それぞれのスポットには最適な撮影時間帯があり、同じ場所でも時間や季節によって全く異なる表情を見せてくれます。
撮影を楽しむ際は、神聖な場所への配慮と他の観光客へのマナーを忘れずに。事前に潮見表や日没時刻を確認し、計画的に巡ることで、より多くの絶景を写真に収めることができるでしょう。宮島ならではの美しい風景を、ぜひカメラに収めてください。