貴重な国宝や重要文化財を所蔵「宝物館」

宮島桟橋から約徒歩15分の場所に「宝物館」があります。厳島神社の出口からすぐそばです。建物は昭和8年に建てられ、耐火性のあるコンクリートに漆が塗られた大変珍しい建物となっています。
厳島神社の宝物は国宝・重要文化財が約260点あり、代表的な平家納経を始め刀剣類・面・扇・絵馬など大変貴重なものの一部が宝物館に展示されています。
建物自体も、国の登録有形文化財に指定されているんですよ。
歴史や文化に興味のある方にはたまらない場所として、観光客からも人気を集めています。
所蔵品と展示の概要
宝物館では、国宝「平家納経」などを含む、50点あまりの重要な資料が展示されています。
基本的に実物展示が中心で、解説は最小限。
資料そのものの美しさや存在感をじっくり味わえるよう工夫されています。
また、年に2回ほどテーマごとの企画展も開催され、何度訪れても新しい発見があります。
別館の収蔵庫では、実物の国宝も観覧可能。
拝観ルートの最後に位置しているので、参拝の締めくくりに訪れるのがおすすめです。
国宝
平家納経
平清盛ら平家一門が奉納した、経典全33巻からなる「平家納経」。
螺鈿細工や金銀装飾が施された、平安美術の最高峰と呼ばれる華麗な作品群です。
細部まで美しく、見ているだけで当時の美意識に引き込まれるような感覚に。
一部が常設展示されており、間近で見ることができます。
小桜韋黄返威鎧
小桜韋黄返威鎧は、源為朝が使用したと伝わる平安末期の鎧。
幅広の小札と力強い兜が特徴的です。
展示品を目の前にすると、戦の緊張感や武士たちの生きざまがリアルに感じられます。
彩絵檜扇
松の緑や雲母の白土、雅やかな模様が描かれた「彩絵檜扇」。
繊細で上品な色づかいに、平安貴族たちの美意識の高さを実感できます。
眺めていると、当時の優雅な暮らしぶりが想像できそうです。
紺糸威鎧
平重盛が奉納した「紺糸威鎧」。
黒漆の鉄と革で作られた重厚な鎧は、まさに圧巻。
職人たちの技術力の高さと、時代の空気感がダイレクトに伝わってきます。
黒韋威胴丸
南北朝時代に作られた「黒韋威胴丸」。
黒漆の光沢と力強いフォルムが印象的です。
戦の時代を駆け抜けた戦士たちの力強さ、美意識に思いを馳せてみてください。
重要文化財
還城楽舞楽面
平家一門が寄進した「還城楽舞楽面」。
繊細な彫刻と軽やかな作りが特徴で、舞楽の雅な世界を感じられます。
歴史ある舞楽文化に、ふと想いを馳せたくなるひと品です。
木地塗螺鈿飾太刀
白鮫皮の柄と、朱壇地に黒漆塗の鞘が美しい「木地塗螺鈿飾太刀」。
鳳凰や唐草の螺鈿装飾が豪華で、平安貴族たちの華やかな暮らしが垣間見えます。
錦包籐巻太刀
赤地の錦で包み、籐で巻かれた「錦包籐巻太刀」。
シンプルながら上品なデザインで、当時の美意識や技術力を感じられる逸品です。
木造狛犬
大小14体の「木造狛犬」は、極彩色に漆箔仕上げが施された美しい作品。
玉眼入りの小型狛犬もあり、当時の宗教文化や信仰心を肌で感じることができます。
宝物館を訪れてみて
規模は大きくありませんが、厳島神社の出口のすぐそばにあるので立ち寄りやすかったです。全体を見て回るのも、それほど時間はかからないと思います。
展示物はどれも歴史を間近で感じることができ、興味深かったです。注意点として、館内は撮影NGとなっています。
じっくりと鑑賞することができました。とくに刀は迫力があり、状態が良いので見ごたえがありました。厳島神社と宝物館のチケットをセットで購入すれば、通常600円が500円と少しお得になるのでおすすめです。厳島神社を参拝したら、宝物館も立ち寄ればよりディープに楽しめるでしょう。
鎧や刀の展示もたくさんあるので、歴史や武器の好きな方はぜひ訪れてみてください。
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