厳島神社の出口からすぐの場所にある「宝物館」は、正直最初は「子連れで楽しめるかな?」と心配でした。でも実際に家族で訪れてみると、国宝「平家納経」をはじめとした約260点もの文化財が展示されていて、長女は「昔の人ってすごいね!」と目を輝かせていました。Tripadvisorで「トラベラーズチョイスアワード」を受賞しているのも納得の、宮島観光では絶対に見逃せない文化スポットです。
貴重な国宝や重要文化財を所蔵「宝物館」

宮島桟橋から徒歩15分、厳島神社の出口を出てすぐ左手に宝物館があります。昭和9年(1934年)に建てられた建物は、表面に漆が塗られた珍しいコンクリート造り。この建物自体も国の登録有形文化財に指定されていて、私たち地元民でも「建物も展示品の一つなんだ」と感心しちゃいました。
入口の「厳島宝物館」の額は明治時代の九鬼隆一の筆によるもので、歴史好きの主人は「これだけでも見る価値がある」と興奮していました。明治32年には岡倉天心やフェノロサが来島して調査を行ったという話を聞くと、この場所の歴史の重みを感じます。
厳島神社には国宝・重要文化財が約260点もあって、その一部がここに展示されています。代表的な平家納経から刀剣類、面、扇、絵馬まで、本当に貴重なものばかり。歴史や文化に興味がある方はもちろん、子どもの教育にもとても良い場所だと思います。
料金・チケット情報とお得な割引
入館料は大人300円、高校生200円、中・小学生100円です。うちがいつも利用しているのは厳島神社との共通券で、通常600円のところを500円で購入できるんです。ただし、この共通券は厳島神社の社務所でしか買えないので要注意!先に厳島神社を参拝してから共通券を購入し、その後宝物館に向かうのがベストルートです。
開館時間は年中無休で朝8時から夕方5時まで。所要時間は1時間かからないくらいなので、厳島神社と合わせてスムーズに見学できます。次女がまだ小さいときに利用しましたが、館内には授乳室とおむつ台があって本当に助かりました。子連れにも優しい配慮が嬉しいですね。
所蔵品と展示の概要
宝物館では国宝「平家納経」など50点あまりの重要な資料が展示されています。基本的に実物が中心で、解説は控えめ。でもそのおかげで、資料そのものの美しさや迫力をじっくり感じられるんです。
年に2回ほどテーマごとの企画展も開催されるので、何度行っても新しい発見があります。うちの家族は年パスを買おうかと真剣に検討したほど(笑)。別館の収蔵庫では実物の国宝も見られて、参拝の締めくくりにはぴったりの場所です。
厳島神社を参拝したあとに宝物館へ立ち寄るのが一番自然な流れ。大願寺のちょうど向かい側にあるので、迷うことはありません。
収蔵されている能面は約130点、狂言面は約20種32点もあって、日本の伝統芸能の歴史がぎっしり詰まっています。長女は「お面って怖いと思ってたけど、きれいなものもあるんだね」と新しい発見をしていました。
国宝
平家納経
平清盛ら平家一門が奉納した経典全33巻からなる「平家納経」。螺鈿細工や金銀装飾が施された、平安美術の最高峰です。細部の美しさに、次女は「キラキラして宝石みたい!」と大はしゃぎ。一部が常設展示されているので、間近で見ることができます。
「平家納経」は長寛2年(1164年)に奉納された約900年前の装飾経で、法華経など全33巻からなります。金銀箔がふんだんに散らされ、「やまと絵」が描かれた豪華絢爛な経典には、平清盛自筆の願文も含まれているんです。
女人成仏を説く「提婆達多品」が含まれていることから、当時の女性貴族の信仰を集めていたそう。写経の功徳を説く「法師品」の教えが写経文化を広めたという話を聞くと、文化的な意義の深さを感じます。
通常は大正時代に田中親美が5年かけて制作した精巧な模本が展示されています。この模本も極めて価値が高く、経典の裏面まで忠実に再現されているそうです。本物は期間限定公開なので、運よく本物に出会えたらラッキーですね。
小桜韋黄返威鎧
源為朝が使用したと伝わる平安末期の鎧。幅広の小札と力強い兜が特徴的で、主人は「これを着て戦ったなんて信じられない」とじっと見入っていました。展示品を目の前にすると、戦の緊張感がリアルに伝わってきます。
彩絵檜扇
松の緑や雲母の白土で描かれた雅やかな模様の「彩絵檜扇」。繊細で上品な色づかいに、平安貴族の美意識の高さを実感できます。長女は「昔の人もおしゃれだったんだね」と感心していました。
紺糸威鎧
平重盛が奉納した「紺糸威鎧」は黒漆の鉄と革で作られた重厚な鎧で、まさに圧巻です。一つの鎧を作るには約2000枚の木札と長期間の乾燥が必要だったそうで、職人たちの高度な技術と労力に驚かされます。
黒韋威胴丸
南北朝時代の「黒韋威胴丸」は黒漆の光沢と力強いフォルムが印象的。戦の時代を駆け抜けた戦士たちの力強さと美意識に思いを馳せてしまいます。
源義家の甲冑とされる「浅黄綾威鎧」や大内義隆奉納の「藍韋肩赤威鎧」など、それぞれに具体的な名称と伝来を持つ甲冑が展示されていて、日本の武具文化の変遷がよくわかります。
重要文化財
還城楽舞楽面
平家一門が寄進した「還城楽舞楽面」は繊細な彫刻と軽やかな作りが特徴。舞楽の雅な世界に、つい想いを馳せてしまいます。
木地塗螺鈿飾太刀
白鮫皮の柄と朱壇地に黒漆塗の鞘が美しい「木地塗螺鈿飾太刀」。鳳凰や唐草の螺鈿装飾が豪華で、平安貴族の華やかな暮らしが目に浮かびます。
友成作の太刀も展示されていて、これは古備前派を代表する刀工による名刀。かつては平宗盛公の太刀と伝えられていた歴史ある一品です。
錦包籐巻太刀
赤地の錦で包み、籐で巻かれた「錦包籐巻太刀」。シンプルながら上品なデザインで、当時の美意識や技術力を感じられます。
木造狛犬
大小14体の「木造狛犬」は極彩色に漆箔仕上げが施された美しい作品。玉眼入りの小型狛犬もあって、当時の宗教文化や信仰心が伝わってきます。
実は厳島神社より歴史が古い大聖院も、宝物館と合わせて訪れたいスポットです。火渡り式などの体験もできて、子どもも楽しめますよ。
よくある質問
Q. 館内での写真撮影は可能ですか?
A. 館内は撮影禁止です。これは展示品の保護(光による劣化防止)、鑑賞環境の維持、著作権の問題などが理由。長女は最初がっかりしていましたが、「目でしっかり見て覚えておこう」と言うと納得してくれました。
Q. 国宝「平家納経」の本物はいつ見られますか?
A. 本物の展示は期間限定で、通常は精巧な模本が展示されています。本物を見たいときは事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。私たちも一度本物に出会えて、とてもラッキーでした!
Q. 宝物館の見学にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 30分から1時間程度が目安です。うちの子どもたちは意外と集中して見ていたので、45分くらいかかりました。じっくり見たい方はもう少し余裕をもって計画するといいでしょう。
Q. 厳島神社との共通券はどこで買えますか?
A. 共通券(500円)は厳島神社の社務所でのみ購入可能です。先に厳島神社を参拝して共通券を購入してから宝物館へ、これがお得なルートです。
Q. 雨の日でも楽しめますか?
A. 宝物館は屋内施設なので、雨の日でも快適に見学できます。実際、雨の日に行ったときはゆっくり鑑賞できて良かったです。厳島神社とセットで天候に左右されない文化体験ができますよ。
Q. 小さな子供連れでも大丈夫?
A. 授乳室とおむつ台があるので、小さなお子様連れでも安心です。ただし、静かな鑑賞環境なので、事前に子どもたちに「小さな声でお話しようね」と伝えておくといいでしょう。
Q. 宮島桟橋からのアクセスは?
A. 宮島桟橋から徒歩約15分。厳島神社の出口からすぐ左手で、大願寺の向かい側にあります。表参道商店街を通るルートなら、子どもたちも退屈しないで歩けますよ。
食べ歩きが楽しい表参道商店街も、宝物館への行き帰りに立ち寄りたいスポット。子連れにおすすめのグルメ情報もチェックしてみてくださいね。
地元ママの正直な感想
正直、最初は「子どもには難しいかな?」と思っていました。でも実際に行ってみると、長女は甲冑に興味津々で「昔の人は重い鎧を着て戦ったんだ!」と驚いていたし、次女も「きれいな扇子」と平安時代の美術品に目を輝かせていました。
規模はそれほど大きくないので、子どもが飽きる前に見て回れるのも良い点です。厳島神社のすぐそばにあるので立ち寄りやすく、何度訪れても新しい発見があります。
注意点として、館内は撮影NGなので、子どもたちには事前に伝えておきましょう。厳島神社と宝物館のセット券(500円)がお得なので、必ず厳島神社の社務所で購入してくださいね。
歴史や文化に触れる貴重な機会として、ぜひ家族で訪れてみてください。刀や鎧の展示も充実しているので、歴史好きの方には特におすすめです。
宮島の歴史をもっと深く学びたい方は、歴史民俗資料館もあわせて訪れてみてください。宝物館とは違った角度から宮島の文化を知ることができますよ。
ロープウェイで楽々アクセスできる弥山の絶景も、宮島観光では欠かせません。子どもたちも大興奮の体験ができるので、時間があればぜひ足を延ばしてみてくださいね。
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