岩惣は、宮島の島内、紅葉谷(もみじ谷)の川沿いにある、1854年(安政元年)創業の旅館です。大浴場は、公式が「宮島では希少の温泉」と書くラドンを含む「若宮温泉」で、日帰りの温泉利用と食事利用は受けていません。宮島桟橋から宿までは、無料の送迎バスがあります(フェリーの乗船時間が決まったら電話)。島内には無料の駐車場がありますが、公式は宮島口の駐車場の利用も案内しています。
※本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
公式の予約画面のプラン一覧(2026年10月28日に確認)には8つのプランがあり、夕食なしの「素泊まり」も、朝食だけのプランも、2食つきのプランもあります。1名の料金(2名1室)は、素泊まりの新館で24,200円から、離れの秋錦亭で94,600円までと、プランと部屋、日によって大きく変わります。この頁は、宿の情報を宿の公式サイトと公式の予約画面に書かれていることをもとに、行き方・車・客室・温泉・食事・料金をまとめます(フェリーの運賃は運航会社の公式から)。
岩惣を一目で
| 場所 | 広島県廿日市市宮島町345-1(紅葉谷)。公式は、嚴島神社まで300m(徒歩3分)、ロープウェーまで徒歩10分、桟橋まで徒歩15分と案内 |
|---|---|
| 送迎 | 宮島桟橋⇄宿を無料の送迎バスで(8:00〜20:00・定刻運行ではない)。乗船時間が決まったら電話 |
| 車 | 島内に無料の駐車場(施設概要は5台)。島内の道は狭く、車で渡るときは連絡すると桟橋から誘導。商店街・参道は10:00〜17:30は車が通行止 |
| チェックイン/アウト | 15:00〜19:30(19:00までを依頼)/10:00(最長12:00まで有料で延長) |
| 食事 | 京会席。夕食と朝食は食事処「もみぢ」かダイニング(部屋食はない)。夕食なし・朝食だけのプランもある |
| 温泉 | 若宮温泉(ラドンを含む)の大浴場「日の出湯」「月の湯」(15:00〜24:00・6:00〜9:30)。温泉つきの客室はない。日帰りの利用はなし |
| 客室 | 全室和室。離れ4室・新館・本館。洋室とバリアフリーの客室はない |
| 電話 | 0829-44-2233(9:00〜19:00が基本) |
岩惣への行き方と送迎
公式の交通案内は、宮島桟橋から岩惣まで徒歩15分、車で5分と書いています。宿は紅葉谷にあり、嚴島神社までは300m(徒歩3分)です。送迎を頼むときは、フェリーの乗船時間が決まった段階で、宿へ電話をします。送迎バスは定刻運行ではなく、到着の時間に合わせて桟橋へ迎えに来ます。運行時間は8:00〜20:00です。
- 送迎が無料なのは、島内の宮島桟橋と岩惣のあいだだけです。空港やJR駅からの送迎はありません。帰りも無料の送迎バスが使えます
- 荷物は、宿泊日のいつでも預かってもらえます。乗船のときに電話をすると、桟橋で荷物だけ預かってもらうか、バスでいったん岩惣へ行くかを選べます。チェックアウトのあとも預かり、フェリー乗り場まで届けてもらえます
- チェックインは15:00〜19:30ですが、夕食の最終スタートが19:30のため、19:00までの到着を公式は求めています。遅れるときは当日、宿へ電話をします。19:30までに連絡がないと夕食の出し方が変わり、20:00までに連絡がないとキャンセルの扱いです。18:30以降は、宮島口からのフェリーの本数も少なくなります
- チェックアウトは10:00です。最長12:00までの延長は有料で、1人1時間1,000円(税抜)です(状況によっては受けられません)
- 商店街と参道は、10:00〜17:30は車が通行止です(通年)
- 桟橋から神社への歩き方は宮島桟橋から厳島神社への歩き方にまとめています
岩惣の駐車場:島内に無料、ただし公式は渡る前に連絡を求める
- 島内の駐車場:宿の駐車場は無料です。施設概要には「5台無料」とあります(よくある質問には台数が書かれていません)
- 車で渡るとき:島内の道は幅が狭く分かりづらいので、車で渡るときは宿へ連絡すると、宮島桟橋から岩惣まで誘導してくれます。フェリーで車を渡す運賃は、対岸の民間駐車場に停めるより高くなると公式は書いています
- 宮島口に停める:公式の交通案内に、宮島口桟橋に有料駐車場があります(1日1,000円〜)。宿と提携している駐車場はありません。島内は徒歩の観光が中心と書かれています。宮島口の駐車場は宮島口旅客ターミナル駐車場の頁にまとめています
車をフェリーに載せる運賃は、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の公式の運賃頁で、車の長さが3m未満なら片道800円、3〜4m未満なら1,250円、4〜5m未満なら1,700円、5〜6m未満なら2,250円です(運転者1名分を含む)。同乗者は別に大人200円・小人100円、このほかに宮島訪問税が1人100円かかります(未就学児は免除と運航会社の案内にあります)。載せられない日などは宮島シーサイドホテルの頁に書いています。
客室:全室和室。離れ・新館・本館で風呂と眺めが違う
公式の客室の頁は、客室を3つの建物に分けています。洋室はなく、全室が和室です。ベッドが要るときは、折りたたみ式を事前に申し出ます(先着)。全館禁煙で、無料のWi-Fiが使えます。
| 建物・部屋 | 広さ・定員 | 風呂と特徴 |
|---|---|---|
| 離れ 錦楓亭 | 2〜5名 | 風呂なし。もみじ谷にもっとも溶け込む離れで、多くの宮家が利用したと公式に書かれている |
| 離れ 秋錦亭 | 10畳+8畳・2〜5名 | 昭和3年建築。内風呂あり(温泉水ではない) |
| 離れ 龍門亭 | 2〜4名 | 風呂なし。元広島藩主の浅野長勲が命名したと公式に書かれている |
| 離れ 洗心亭 | 2名 | 内風呂あり(温泉水ではない)。部屋の前をもみじ谷川が流れる。昭和27年に作家の吉川英治が逗留し『新平家物語』を書いた部屋と公式に書かれている |
| 新館 和室10畳 | 26㎡・1〜3名 | 1981年建築の鉄筋5階建。バス・トイレ付(温泉水ではない)。もみじ谷側と街側があり、眺めは客室により違う |
| 新館 和室10畳2間 | 58㎡・2〜6名 | もみじ谷側の角部屋。バス・トイレ付 |
| 本館 和室10畳 | 31㎡・2〜4名・5室 | 昭和初期の木造。トイレ付・風呂なし。新館よりもみじ谷に近く、川の音が部屋まで届くと公式に書かれている |
公式のよくある質問には、温泉つきの客室はなく、泊まる人は全員が大浴場の温泉を使えるとあります。1人用の部屋はありませんが、1人で泊まれる日はあり、公式の予約画面に「ひとり旅」のプラン(新館・1名1室で42,900〜59,400円)があります。バリアフリーの客室はなく、大浴場へは1階から地下へ階段だけで行きます。体の不自由な人には、エレベーターのある新館を公式は勧めています。館内は浴衣のままで、食事会場・売店・大浴場へ行って構いません。ペットは泊まれません。
客室の数は、公式の施設概要では38室(本館5室・新館29室・離れ4室)です。収容人数は、公式の日本語版が135名、英語版が100名と書いています。建物ごとの欄を足すと39室・137名になります(新館が29室と30室で、公式の中で合っていません)。入る部屋は予約のときに選びます。
若宮温泉と、日帰り入浴
大浴場の湯は「若宮温泉」です。公式によると、明治18年に掘った井戸水を一部の水まわりに使っていたところ、先々代の女将が「ここの水は肌がツヤツヤする」と言い、調べると、地下わずか5mの水源がラドンを含む温泉と分かったそうです。源泉のあたりを若宮ヶ原と呼んでいたので、この名になりました。公式の分析(2024年9月30日)は、湧出地がもみじ谷、泉温18.6℃、pH6.0、ラドン9.04マッヘ/kgで、無色透明無味無臭です。
- 大浴場は「日の出湯」と「月の湯」の2つで、男女各1(内湯と露天風呂・各30名)。利用できる時間は15:00〜24:00と、6:00〜9:30です
- 露天風呂は、鹿の散歩路に面しています。運がよければ入浴中に鹿に会え、夜はライトアップされた原始林が見えると公式に書かれています
- 貸切の温泉はありません。温泉だけの日帰り利用は、受けていません(公式のよくある質問)。料理の頁にも「現在、日帰りのご利用はお受けいたしておりません」とあります。島内で日帰りに温泉へ入れる所は宮島の温泉にまとめています
- 刺青・タトゥーについて、公式の頁に書かれた決まりは見当たりませんでした。気になる人は予約の前に宿へ確かめてください
夕食と朝食
- 京会席:公式は、京会席で腕を磨いた料理長が、旬の海の幸と山の幸を出すと書いています。カキや穴子など広島の食材を挙げています。公式の自己紹介には、宮島で唯一ミシュランの星(1つ星)がついた日本旅館とあります
- 食事の場所:夕食も朝食も、食事処「もみぢ」かダイニングで出します。部屋食はなく、会場は選べません
- 夕食の時間:最終スタートは19:30です。夕食なしで泊まれる日もありますが、島内のレストランは閉まるのが早く、当日に夕食つきへ変えることはできません。公式のよくある質問は、商店街の店は夕方17:00に閉まる所が多いこと、フェリー乗り場前のローソンは7:30〜21:00であること、宮島からの最終フェリーは22時台であることを案内しています
- 朝食:8:00か8:30。料理の頁は食事処「もみぢ」と書き、よくある質問は「もみぢ」かダイニングと書いています。広島県産のコシヒカリ、出汁のきいた味噌汁、焼き魚などです
- アレルギー:料理の頁は5日前まで、よくある質問は7日前までと書いています。調理器具や洗浄機器は共通で、完全なアレルギー対応ではありません。食事の持ち込みは相談できます。通常のメニュー以外を用意するときは、別に費用がかかる場合があります
- 公式は、岩惣を「もみじ饅頭発祥の宿」とも紹介しています(明治39年ごろ、当時の女将が考えた茶菓子から生まれたと書かれています)
- 屋形船は、フロントに頼むと手配してもらえます(当日満席のことがあり、事前の予約を公式は勧めています)。ガイドツアーは宿では用意しておらず、希望により手配します
料金の目安
公式の予約画面のプラン一覧は、日付を入れなくても、プランごとの「大人1名様料金(2名様1室利用時)」の安い日から高い日までの幅が出ます。2026年10月28日に見た8プランは次のとおりです(同じ金額の「志ゃぶ々会席」と「すき焼き会席」は1行にまとめました)。税とサービス料を含むかどうかの注記は、画面にはありませんでした。
| プラン | 食事 | 1名の料金(2名1室) |
|---|---|---|
| 素泊まり | なし | 24,200〜75,900円 |
| 朝食つき(夕食なし) | 朝食 | 26,400〜78,100円 |
| 夕食つき(朝食なし) | 夕食 | 28,600〜81,400円 |
| 2食つきスタンダード | 朝・夕 | 31,900〜83,600円 |
| 安芸薬石(広島牛の食べ比べ) | 朝・夕 | 37,400〜89,100円 |
| 黒毛和牛 志ゃぶ々会席/すき焼き会席 | 朝・夕 | 42,900〜94,600円 |
| ひとり旅(新館・1名1室) | 朝・夕 | 42,900〜59,400円 |
幅の下は新館の和室10畳、上は離れの秋錦亭の料金です(ひとり旅は新館だけ)。たとえば2食つきスタンダードは、新館10畳が31,900〜48,400円、本館10畳が34,100〜50,600円、新館10畳2間が41,800〜59,400円、龍門亭・錦楓亭が55,000〜72,600円、洗心亭が61,600〜79,200円、秋錦亭が66,000〜83,600円です。どの日が安いかは、予約画面に日付を入れて確かめます。
2026年4月1日から、宿泊料金が税抜6,000円以上のとき、広島県の宿泊税として1人1泊200円が別にかかります。公式のよくある質問は、この公式サイトからの予約が最安で、ほかの予約サイトと電話予約は割高になると案内しています。予約は宿泊日の1年前から、メールか電話で受けます。支払いはカード(VISA・MASTER・DINERS・AMEX・JCB)が使え、よくある質問は電子マネーは使えないと書いています(予約画面には、現地決済のほかカードとPayPayの事前決済の選択がありました)。キャンセル料は、1〜14名なら3日前と2日前が30%、前日が50%、当日が100%、連絡なしの不泊が100%です。
12歳以下の子どもは、大人2名以上と一緒なら子ども料金です。0〜1歳は2,200円(食事・布団なしの施設利用料)、2〜6歳は50%引き(夕食はお子様ランチ)、7〜11歳は30%引き(大人と同じ夕食で2〜3品少ない)、12歳以上は大人と同じです。
錦水館と、何が違うか
島内で温泉の大浴場を持つ老舗の旅館として、錦水館と並べます。
| 岩惣 | 錦水館 | |
|---|---|---|
| 場所 | 紅葉谷。桟橋から徒歩15分・車5分、嚴島神社まで徒歩3分 | 桟橋や神社からの歩く時間は公式に書かれていない |
| 温泉 | 若宮温泉(ラドンを含む)。日帰りの利用なし | 宮島潮湯温泉(自家源泉・海水を含む・天然)。日帰り入浴は現在中止 |
| 送迎 | 桟橋からバス(8:00〜20:00・乗船時間が決まったら電話) | フェリー改札口から車(乗船時に電話) |
| 食事 | 素泊まり・朝食だけ・夕食だけのプランがある。部屋食はない | 見たプランはどれも朝夕食つき。禄・みずをりなどは夕食がお部屋食 |
| 客室 | 全室和室。温泉つきの客室はない | 半露天風呂つきのスイートなど(湯は人工温泉) |
島内の23軒は宮島のホテル・旅館23軒で比べています。紅葉の時期の混み方と見頃は宮島の紅葉の見頃にまとめています。
岩惣行く日が決まったら、先に空室を確かめる
料金はプラン・部屋・日で大きく変わるので、泊まる日の空室と料金を見るのが先です。公式は、公式サイトの予約画面が最安と案内しています。
ほかの島内の宿
公式サイト:岩惣(電話 0829-44-2233・9:00〜19:00)/公式の予約画面
※本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
予約の前に確かめること
- 車で行くか。島内の宿の駐車場は無料(5台)。車で渡るなら宿へ連絡して桟橋から誘導してもらう。宮島口に停める手もある(公式の案内)
- フェリーの乗船時間が決まったら、宿へ電話(送迎は8:00〜20:00・定刻運行ではない)
- 夕食の要・不要。夕食なしの日は、島内のレストランが閉まるのが早いこと。当日の夕食つきへの変更はできない
- 19:00までの到着。遅れるときは当日、宿へ連絡(19:30と20:00が境)
- 温泉つきの客室はない。大浴場へは階段だけ(体の不自由な人は新館)
- 刺青・タトゥーの決まりは公式に見当たらない。予約の前に宿へ確かめる
- 公式の予約画面の料金と、宿泊税(1人1泊200円)。キャンセル料は3日前から(30%)
よくある質問
岩惣は日帰りで温泉に入れますか?
入れません。公式のよくある質問に、日帰りの温泉利用は用意していないとあります。料理の頁にも「現在、日帰りのご利用はお受けいたしておりません」とあります。
岩惣の温泉は天然ですか?
公式は、ラドンを含む温泉「若宮温泉」と案内しています。地下5mの水源で、泉温は18.6℃、ラドンは9.04マッヘ/kgです(2024年9月30日の分析)。客室の風呂(離れの秋錦亭・洗心亭と新館)は温泉水ではありません。
岩惣に駐車場はありますか?
島内の宿の駐車場は無料です(施設概要では5台)。島内の道は狭いので、車で渡るときは宿へ連絡すると桟橋から誘導してくれます。フェリーで車を渡す運賃は、対岸の民間駐車場に停めるより高くなると公式は書いています。
送迎はありますか?
あります。宮島桟橋と岩惣のあいだの送迎バスは無料で、8:00〜20:00に運行します。定刻運行ではないので、フェリーの乗船時間が決まったら宿へ電話をして、到着に合わせて迎えに来てもらいます。空港やJR駅からの送迎はありません。
素泊まりで泊まれますか?
泊まれる日があります。公式の予約画面に、夕食なしの「素泊まり」(1名24,200円〜)と、朝食だけのプランがあります。島内のレストランは閉まるのが早いので、夕食の場所は先に考えてください。当日に夕食つきへ変えることはできません。
チェックインは何時までですか?
15:00〜19:30と書かれていますが、夕食の最終スタートが19:30のため、19:00までの到着を公式は求めています。19:00を過ぎるときは当日、宿へ連絡します。チェックアウトは10:00です。
子どもも泊まれますか?
泊まれます。12歳以下は、大人2名以上と一緒なら子ども料金です(2〜6歳は50%引きで夕食はお子様ランチ、7〜11歳は30%引き)。ただし、客室は全室和室で、バリアフリーの客室はありません。
岩惣と錦水館はどちらがよいですか?
紅葉谷の静けさと、素泊まりや朝食だけのプランを選びたいなら岩惣(錦水館は、見た2日分では朝夕食つきだけでした)、夕食がお部屋食になる客室や、海側の眺めのある客室を選びたいなら錦水館です。どちらも温泉の大浴場があり、日帰りの利用はできません。