フェリーを降りた宮島桟橋から厳島神社の入口までは、道なりで徒歩10〜15分の距離です。 広島駅からここまでの行き方は 広島駅から宮島への行き方 で4つの手段を比べられます。ただし、その短い区間には「表参道商店街を通る道」と「海沿いの道」の2つがあり、通る道で景色も混みぐあいも変わります。この頁では、桟橋から神社までの歩き方を、所要時間・2つの道の違い・潮の時刻で変わる大鳥居の見え方・鹿への対応の順にまとめます。広島駅から宮島までの行き方は別の頁で扱っています。
桟橋から神社までの全体像
宮島桟橋を出ると、目の前に「厳島神社→」の案内板があります。海側と山側のどちらへ進んでも神社にたどり着けますが、道の性格は次のように違います。
- 海沿いの道(左手・海側):目の前に大鳥居が見える。歩く距離は同じ10〜15分だが、写真を撮りながら進むのに向いている
- 表参道商店街の道(右手・山側):もみじ饅頭や牡蠣の店、土産物屋が並ぶアーケード。食べ歩きや土産探しをしながら進みたい方向け
どちらも神社の入口(東回廊)で合流します。「行きは海沿い、帰りは商店街」のように往復で使い分ける人が多いです。所要時間は、まっすぐ歩けば10分、写真を撮ったり道草をすれば20〜30分になります。
海沿いの道:大鳥居を見ながら歩く
桟橋を出て左に折れると、右手に海、左手に石灯籠が続く道になります。すぐに大鳥居が正面に見えてきます。ここから神社入口までの間は、大鳥居の見え方が刻々と変わる区間です。歩きながら10メートルおきに写真を撮る方も珍しくありません。どこで撮ると大鳥居がきれいに収まるかは、宮島の撮影スポットの頁にまとめています。
途中に「世界遺産 厳島神社」の石柱と、宮島に上陸する昔の人が最初に礼をした場所とされる「客神社(まろうどじんじゃ)」の看板が並びます。 日本三景としての宮島は 宮島は日本三景のひとつ にまとめています。ベンチがあり、腰を下ろして大鳥居を眺められます。混雑期でもここは比較的空いていて、写真を撮り直したい方の休憩所として便利です。
表参道商店街の道:食べ歩きと土産探し
桟橋を出て右に折れると、屋根付きの表参道商店街に入ります。全長およそ350メートル、道の両側にもみじ饅頭・生もみじ・穴子飯・牡蠣・お茶漬け・宮島杓子(しゃもじ)などの店が並びます。 買って帰るものを先に決めておくなら 宮島のお土産まとめ が使えます。
朝10時ごろから昼過ぎまでが最も混みます。人の流れが片側通行のようになる時間帯もあります。急ぐ方は、この時間は海沿いを通ったほうが早く神社に着けます。逆に食べ歩きが目的なら、朝の混み始めか、昼過ぎに落ち着いてから通るのがおすすめです。
商店街の途中にある「町家通り」への横道は、静かな路地で古い町並みが残っています。時間に余裕があれば足を延ばす価値があります。
潮の時刻で変わる大鳥居の見え方
宮島の大鳥居は、潮の時刻によって姿が二通りに変わります。桟橋から神社までの道を歩くときも、着いた時間の潮が満潮寄りか干潮寄りかで、目に入る景色がまるで違います。
- 満潮のとき:大鳥居の脚が海に沈み、鳥居が海に浮かんでいるように見える。厳島神社の回廊も海の上に建っているように見え、写真で有名な「海に浮かぶ神社」の姿になる
- 干潮のとき:大鳥居の脚まわりが砂地になり、歩いて鳥居の真下まで近づける。回廊の下も砂が広がる
どちらが良い・悪いではなく、両方見られるのが宮島の魅力です。潮の時刻は日ごとに変わり、また同じ日でも朝と夕で満潮と干潮が入れ替わります。宮島に泊まって朝と夕の両方を見るのが理想ですが、日帰りでも、上陸前に当日の潮見表を見ておけば、桟橋を出た瞬間に「これは満潮寄りだ/干潮寄りだ」が分かります。潮の読み方と、時刻ごとにどう景色が変わるかは満潮と干潮で別世界!宮島の潮の見極め方で詳しく説明しています。
神社入口までの目印
2つの道は、いずれも「石鳥居」の前で合流します。ここが厳島神社の入口の直前です。石鳥居をくぐると、拝観券売り場が右手に見えてきます。神社の東回廊はここから始まります。
拝観券売り場を過ぎたあとの回廊は、海の上に建っています。混雑期は入場までに列ができることがあり、桟橋から神社入口まで10分で着いたのに、そこから入場までさらに20〜30分かかった、という日もあります。時間に余裕をもって歩き始めてください。
荷物・ベビーカー・車椅子:歩き出す前に決めること
桟橋から神社までの道は、どちらを通ってもほぼ平坦で、階段はありません。ベビーカーや車椅子でも通れますが、選ぶ道で歩きやすさが変わります。
- ベビーカー・車椅子:海沿いの道のほうが道幅が広く、人をよけやすい。表参道商店街は屋根がある代わりに、混む時間は前に進みにくくなります
- 大きな荷物:桟橋の建物にコインロッカーがあります。神社を見たあとに弥山へ登る予定なら、上陸してすぐ預けたほうが一日が軽くなります
宮島で泊まる方は、宿に荷物を先に運んでから歩き始めると、同じ道でも見える景色が変わります。
鹿への対応:食べ物と紙は見せない
桟橋を出てすぐの広場と、商店街の入口付近には、宮島の鹿がいます。人に慣れていて、近づいてきます。宮島の鹿は「奈良のように餌をあげる文化」ではなく、餌やりは条例で禁止されています。なぜ宮島の鹿が神の使いとして扱われてきたのかは、宮島の鹿の生態の頁で扱っています。
気をつけるのは次の2つです。
- 食べ物と食べかけの袋を、鹿の見える場所で持たない。もみじ饅頭の袋は鞄の中へ
- 手に持った地図・切符・パンフレットは、鹿の口が届く高さで開かない。紙を食べようとする鹿がいます
近づかれても、あわてて振り払わなければ、鹿の側から離れていきます。
雨の日・夜の道
雨の日は、屋根のある表参道商店街のほうが濡れずに歩けます。海沿いの道は雨宿りの場所が少ないので、傘を持って通るのがよいでしょう。
夜、大鳥居はライトアップされます。桟橋から神社入口までの海沿いの道は街灯があり、夜に歩いても危なくありません。ただしフェリーの最終便を過ぎると人が一気に少なくなるので、宮島に泊まる方だけの体験になります。
まとめ
宮島桟橋から厳島神社までは、まっすぐ歩いて10〜15分。海沿いの道と表参道商店街の2つの道があり、行きと帰りで通り分けるのが賢い歩き方です。着いた時間の潮の状態で、目に入る大鳥居の姿がまるで違います。潮の時刻を先に調べておくと、宮島に着いた瞬間の景色を最大限に楽しめます。広島駅から宮島までの行き方は別の頁で詳しく取り上げています。